お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか? A.クマに遭遇しました。
あれはマジで死ぬかと思いました。
僕の祖父母は農家です。僕も長年祖父母の農業を手伝い、今でも農業に携わる生活をしています。
祖父母の畑は数か所の地点にあり、その中の一か所で山中に畑があります。
それは春先、時期の過ぎた柿の枝を切っているときでした。
僕は黙々と作業をしていました。僕の目の前には藪があります。するとそのやぶの中から、「ガサガサ」と音がしてきました。僕はギョッとして、少しづつその場から離れました。
すると藪の中から、「大きくて黒いもの」がモソモソと出てきました。
はい。熊です。「あ、やべ。離れたときに一瞬背中見せたかもしれん…。」「しかもこいつ、春先だからめっちゃ腹空かしてんじゃね…?」と思い、
「あ、これ死ぬかも。」という思考に陥りました。
しかし人間とは面白いです。
本当の死の恐怖が目前に現れると、思考が麻痺して体が動かないのです。
しかし体が動かないことが功を奏しました。僕がピクリとも動かなかったこと、たまたま軽トラの荷台にいて、熊より自分が大きく見えていたことから、熊は襲ってきませんでした。
そのまま熊は去っていき、僕は何とか命拾いしました。
基本的にツキノワグマは人間から刺激しない限り襲ってきませんし、人間を食ったりはしませんから。
これを読んだ方は、山に行く際は熊対策をしっかりしていってくださいね。
僕の祖父母の家は、小屋を熊に破壊されたことがありますから。
以上、「死ぬかと思った」瞬間でした。