劇場版 幼女戦記 感想と史実との相違点解説

投稿をサボって早5日、その間私は狂ったようにアニメや映画を観ていました。宿題やって、飼い犬の世話をして、アニメを見てを繰り返す毎日。よくそんな暇があるなって?私は夏休みが始まって以来、友達とは誰とも一切会っていないのだ!要はボッチである!ぼっちちゃんならぬぼっち君である!わっはっはっはw!

はぁ…。言ってて虚しくなってきた…。

 

そんなことはさておき、その中で幼女戦記劇場版を観ました。

「劇場版 幼女戦記」

引用:http://youjo-senki.jp/th/

本来だと私、漫画版幼女戦記の感想と解説記事を投稿しておりましたが、私の心の内では失踪しかけております。

劇場版のストーリーは、漫画ですと恐らく22巻から25巻くらいの範囲化と思われます。本当は漫画版の記事で話したいのですが、めんどk…ゲフンゲフン。先が長いのでここで記事にしちゃいます。

 

あらすじ

帝国軍がフランソワ共和国の首都・パリースィを占領したことにより、共和国は瓦解。講和条約が結ばれ、共和国は戦争から離脱する…はずだった。

共和国政府は停戦に合意したが、ド・ルーゴ将軍率いる共和国軍の残党が、南方の砂漠地帯へ撤退。共和国軍は戦闘能力を保持し続けることができ、帝国軍に対して徹底抗戦の構えを取った。しかしこの抵抗も長くは続かず、砂漠に派遣されたターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる第203航空魔導大隊と、その他の師団によって、共和国軍は殲滅された。

過酷な砂漠での戦闘を終え本国に帰還したターニャ達。彼女自身も、彼女の部下たちも過酷な環境から解放された後の休暇を心待ちにしていた。が、彼らを迎えるレルゲン大佐(中佐から昇進している)からの労いの言葉に続くのは休暇付与ではなく、極寒の大地に展開する東部方面軍への出向命令だった。灼熱の地から帰還し、本国の地を踏んだのも束の間、ターニャ達は速攻で極寒の大地へと向かった。

東部に送られた理由としては、帝国の東に位置する共産主義国家・ルーシー連邦(現実でのソ連)の軍が、国境で怪しげな行動を活発に行っているらしいからだ。そして、ルーシー連邦が攻撃を開始。現実世界でいう『独ソ戦』が幕を開ける。203大隊は国境に展開していた連邦軍を殲滅する。

しかしルーシー連邦は共産主義のため魔法や宗教を信用していない。よって航空魔導士を保有していない状態だ。そこで首都・モスコーには連合王国や合衆国からの義勇兵として、多くの航空魔導士が集結していた。連合王国からの参加者には、かつてターニャと一戦を交えた『サー・アイザック・ダスティン・ドレイク』が、合衆国は新兵ばかりだが、ドレイクの甥である『ウィリアム・ドレイク』が率いている。その新兵の中には、協商連合の魔導師であった父、『アンソン・スー』を帝国軍に殺された娘『メアリー・スー』がいた。帝国への復讐に燃える彼女は、ターニャとの戦いに向かっていく。

ターニャ達203大隊は、かつてないほどの激戦に突入していくのであった。

 

キャラ解説

かつて登場しているキャラクターで漫画との相違があるのは2人のドレイクであろうか。漫画版で観た二人の関係性は、叔父のほうのサー・ドレイクが負傷した際、ウィリアムは大魔導師である叔父が負けたことへの悔しさ、そして叔父への尊敬のような行動や言動が目立っていたが、アニメになるとずいぶん冷め切っている。険悪な中ではなさそうだが、仕事仲間のような雰囲気が見受けられた。漫画を先に読んだ私はギャップで違和感を感じた。別にこれが悪いわけではない。

 

劇場版で登場するインパクトの強いキャラクターと言えば、ルーシー連邦の首脳部であろう。幼女戦記の国家においての世界観は第一次世界大戦時の頃だが、現実ではそのころ、ロシアは『ロシア帝国』であり、共産国家ではない。しかしここではロシア帝国ではなく『ソビエト連邦』をモデルとした国家になっている。

ソ連ときたら当然この男がトップだ。鉄の男『ヨシフ・V・スターリン

[B! 歴史] 偉大なる首領スターリン閣下のありがたきインタビューでも読み給え。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

まあこの男は教科書にも出てくるので説明しなくてもよいでしょう。ソ連と言ったらやはりこの男。幼女戦記では共産党の書記長『ヨセフ』として登場。

ヨセフの画像がないです。すんません。

連邦において圧倒的な権力を持つ独裁者です。

 

そして内部人民委員部長官のハゲ『ロリヤ』

https://img.cdn.nimg.jp/s/nicovideo/thumbnails/35673642/35673642.93285720.original/r1280x720l?key=2117bd83448e34ce31a86bb2927ed99d016de02d6cc98e5b135c4a52552cd287

名前から察せると思うが、こやつ「ロリコン」です。ちなみに声優は、いないいないばぁのわんわんや、ワンピースのブルックでお馴染み「チョー」さん。

ちなみにこの画像は、モスコーを203大隊が襲撃した際、国歌斉唱をするターニャを見て興奮している顔です。こいつ街を車で移動して、双眼鏡を覗いて何をしているのかと思ったら、待ちゆく女性をロリかどうか吟味していた。

モデルはスターリンの大粛清の際、粛清を主導していた『ラヴィンチ―・べリヤ』

スターリン時代最恐の刑吏:自ら1万5千人を処刑する - ロシア・ビヨンド

顔こわw

ロリヤもモデルのべリヤ同様、気に入らない人物を蹴落とし、党の意向に反する人物を粛清する。そしてスターリンに媚びへつらう。

それとロリヤの頭部を見てもらうと、痣があるのが見える。これは、去年亡くなったソ連最後の指導者『ゴルバチョフ』のものだ。この二人の唯一の共通点はハゲなので、作者も入れたくなったのだろう。

 

最後に、劇場版での敵側の主役『メアリー・スー

引用:http://youjo-senki.jp/th/

幼女戦記作中序盤でのターニャの宿敵、『アンソン・スー大佐』の娘です。レガドニア協商連合が帝国軍に敗北する前、スー大佐は妻と娘のメアリーを海の向こうの合衆国へと逃がしていました。その別れ際にメアリーは、連合王国の人間から授かった短機関銃を大佐へと送っています。スー大佐はその銃に娘の思いを抱かせ、懸命に戦いますが、ターニャの圧倒的な戦闘力を前に敗れ去り、その短機関銃はターニャの手に渡ります。

これだけ聞くとターニャがすっげぇ悪者に聞こえますが、これは戦争なんで善悪なんてありゃしませんよね。

メアリーは父の戦死を聞き、「悪魔の帝国を倒す」という思いで『合衆国軍航空魔導士』へと志願します。それから訓練を積み、合衆国義勇兵としてルーシー連邦へと渡るのです。

首都・モスコーでターニャと遭遇したメアリーは、父に送ったはずの銃をターニャが持っていることに気が付き、復讐の炎に燃え上がる。

 

登場軍の解説

合衆国魔導師が使用している銃は、第二次世界大戦アメリカ軍が使用した傑作半自動小銃『M1ガーランド』がモデル。7.62mm弾薬を8発連射できるライフルで、最近のFPSでよく登場します。

M1ガーランド - Wikipedia

ターニャがスー大佐から奪ったのは、おそらくスイス製の『SIG MKMS』という短機関銃がモデル。

SIG MKMS短機関銃 - Wikipedia

銃に関してはこれしか話すことがねえ…。

 

帝国軍と交戦するのは主にルーシー連邦軍連邦軍の戦い方は史実のソ連軍と同じ、ひたすら数でごり押す『人海戦術』。まじで当時のソ連軍は「畑から人が取れる」と言われるくらい数任せの戦術を行っていて、本作ではそれもしっかり再現。いくら自分が精鋭の一員だとしても、あの数で迫られたら絶望しますわ。

 

感想

ザックリ言うと「203大隊かっけぇ」。ターニャを先頭に陣形を組んで前線へと向かうシーンはカッコよかった。ターニャかわいい。

 

本作の重要人物であるメアリー・スー。私は正直嫌いです。好きじゃないとかじゃなくて嫌いです。

あの新兵特有の甘っちょろい正義感。正義感だけで戦争しちゃいかんのですよ。悪魔の帝国を倒すだとか、帝国に苦しめられている同盟国の人々を救うだとか、それで上官に盾突く新兵が一番嫌いです。独断専行しようとしてウィリアムに止められますが、『私たちは軍人です!軍人として…』みたいなセリフを言いますけど、ウィリアムは『軍人ならまずは命令に従え』みたいなこと言うんですね。全くもってその通り。正義感だけの新兵が軍人を語るなと思います。それにこの部隊、義勇兵ですから。別に連邦を助ける義理なんてないですし、それこそ勝手に帝国軍に攻撃したら国際法的にまずいのです。義勇兵というのはあくまでボランティアみたいなものであって、勝手な行動をしたら国に迷惑が掛かります。新兵というのはそこんとこわからないのです。

まあいろんな映画とか見ていると、こういうキャラってたくさんいます。あくまでこれは僕の意見であって、軍人というものに人並み以上は理解がある僕個人の見解です。

 

なんか文句みたいになってしまいましたが、その他はすごくおもしろかったです。

 

 

以上!終わり!ジークハイル✋!