明日、7月21日からアマゾンプライムにて「シン・仮面ライダー」が配信されます。
アマプラでの配信ということで、より多くの方にこの映画を観てもらうことができると思ったので、本作に関する記事を出しておきます。
シン仮面ライダーはPG12指定の作品で、一般の人々が創造する「カッコいいライダー」とは少し違います。
もちろんアクションシーンや改造人間のビジュアルなど、カッコいい要素もたくさんあります。
しかし、敵を倒して「やったぞ!」ヒーローらしいことにはなりません。
それには、本作で描かれる主人公「本郷猛の人物像」と「ショッカーの目的」が関わってきます。
本郷猛人物像 原作・シン比較
原作での本郷のイメージは、明るくて強い頭脳明晰スポーツ万能の好青年。その高スペックさ故に、ショッカーに目を付けられ、改造人間にされてしまう。
ショッカーと戦う理由は、これ以上ショッカーの犠牲者を増やさないため。人間の自由の為に戦う。己の力と理解者のいない戦いに苦悩しながらも、孤独に戦い続けていた。
シンでの本郷は、頭脳明晰だが極度のコミュ障。それが原因で現在無職。優しすぎる性格が故に相手がどんな奴でも助けたくなる。いわゆる良いやつ。
ショッカーと戦い倒した敵に対して、静かに黙とうを捧げる姿が印象的。
自らの強い力に苦悩し、戦い続ける。戦う理由は人間が人間であるために、とにかく人のため。
ショッカー 原作・シン比較
原作では、ショッカーは世界中に網を張り、あらゆる人間を改造人間に作り替える。その改造人間を意のままに操り世界征服を企む組織。
原作でのショッカーは世界中に支部があり、世界のありとあらゆる人間を改造している。その日本侵略の戦力として改造されたのが本郷であり、彼をバッタの能力を備えた改造人間へと作り替えた。これが仮面ライダー誕生の経緯である。
シンでは、ショッカーは人間の幸福を探求する博愛の組織となっている。ある日本の大富豪が立ち上げた組織であり、日本のみで活動している。人間を幸福へと導くのが目的だが、その方法は皆を幸福にする「最大多数の幸福」ではなく「深い絶望からの救済」としている。深い絶望のどん底に陥った人間をオーグメントにすることで彼らに力を与え、彼らの幸福を実現させるために行動させます。
その幸福がたとえ人間を殺すことであっても、それが彼らの幸福であるので、その理念の完遂の為に力を与え続ける。
ショッカーによる本郷人物像への影響
シンでのショッカーの目的が、人間の幸福の実現であること。本郷が改造されたのもそこに理由があります。本郷はかつて警察官だった父親を通り魔に殺されています。父は拳銃という強い力があったにも関わらず、優しさゆえに人質と犯人を助けることを優先し、命を落としました。本郷は父の死を受けて、「深い絶望」を受け「強い力」を望むようになりました。その力を与えるために、ショッカーは本郷を改造しました。
前述した本郷が敵に対して黙とうを捧げる理由。それは「彼らも自分と同じ、深い絶望と悲しみを背負った人間だったから」です。
シンでの本郷の人物像は、多くの人が思うヒーローとしての仮面ライダーのイメージとはずれているはずです。そして、ライダーと怪人たちの戦いぶりもテレビで子供たちが見るライダーとは少し違う。「殺し合い」を思わせる戦い方。
戦いに関して詳しいことは別の記事で解説しておりますので、そちらをどうぞ。
シン・仮面ライダー アクション賛否 - 山海_大尉 otaku (hatenablog.com)
シン・仮面ライダーは原作、とくに漫画版に対して忠実に作られている作品です。上記の記事にて、どのように本作を観るべきかなどを解説しておりますので、これから見る方、一度見た方もどうぞ読んでみてください。
今日の記事は、眠気がとれないまま衝動的に書いた記事ですので、文章もめちゃくちゃですし、記事の目的もよくわかりません。まあブログってそういうもんですよね。