異色な異世界転生作品
引用:
を紹介していこうと思います。
幼女戦記とは
『幼女戦記』は、カルロ・ゼンによるライトノベル及び、その元となったオンライン小説。書籍版をベースに書籍付属のサウンドドラマ、漫画、アニメ、映画とメディアミックス展開が行われている。
原作は2011年から日本の小説投稿サイト「Arcadia」にて連載された[1]。2013年10月からWeb版を改稿する形でエンターブレイン (KADOKAWA) より刊行されている。イラストは篠月しのぶ。また、漫画版は東條チカによって『月刊コンプエース』 (KADOKAWA) に2016年6月号から連載されている。この他に、京一によるスピンオフ漫画も同誌にて連載される。
あらすじ
時は現代、日本。主人公は合理主義者であるサラリーマン。社会のレールと規範に則り、堅実に生きていたが、リストラを宣告した同僚の逆恨みによって線路へと突き飛ばされ命を落としてしまう。
そんなさなか主人公の前に現れたのは、自らを創造主と名乗る存在だった。
非科学的な事は信じない主人公はこの世に神はいないと言い張り、創造主を「存在X」と仮定した。存在Xは、人間の信仰心の無さに怒りを発し、主人公に信仰心を芽生えさせるため、『非科学的な世界で女に生まれ、戦争を知り追いつめられるがよい』として、異世界へと送り込んだ。
異世界へと送られたこの男は、戦災孤児の幼女「ターニャ・デグレチャフ」として生まれかわり修道院で育つ。
この世界は自分が元居た世界のいつかの時代に似ている。そしてこの世界には魔法と呼ばれるものがある。そして、自分には人並外れた魔法の才能がある。
自分がターニャとして生まれた国は「帝国」と呼ばれる軍国主義国家。
この帝国はもうすぐ大戦へと突入しようとしている。
自分がこの世界でエリートのレールに乗り安全堅実に生きるには、帝国航空魔導士官となること。こうして「ターニャ・デグレチャフ」は9歳にして帝国軍に志願し、士官候補生となり、後方で安全なエリートコースを歩む……はずだった。
軍人として功績を上げ続ければ後方勤務が待っていると思ったターニャだが、思惑は外れ、世界大戦の最前線で戦い続ける⁉
世界観解説
異世界転生モノと言えば、主人公が死んだり召喚されたりして異世界に行く。異世界に行く際に神からチート能力を授かるなどという展開も多い。
幼女戦記も「主人公死んで転生からのチートで無双系」である。一見ありきたりな設定に聞こえるが、その内容は同系統の中でもかなり異質だ。
戦記というだけあって、物語の主軸となるのは「戦争」だ。それも異世界にありがちな中世っぽい世界ではない。
世界観はこっちの世界でいう19世紀後半~20世紀初頭。「第一次世界大戦」と「第二次世界大戦」の時代を混ぜたような感じだ。
この二つの大戦の要素をまとめると、
- 国家や世界地図、その国の政治体制が酷似
- 戦争勃発の原因や戦場の様相、戦術が酷似
- 各国軍隊の見た目が第一次大戦時のもの
- 自動小銃や戦車など、第二次大戦時の主力武器が登場
- 物語中盤での展開が、第二次大戦初期の様相
現実世界と酷似しながらも、この世界には魔法がある。現実と同様、この世界の軍隊にも歩兵、砲兵、戦車兵、騎兵などと多くの兵科があり、魔法は軍隊の新たな兵科「魔導士」として利用される。
世界地図を見比べ
幼女戦記の世界
多少の違いはあれども、ほとんど同じ。
ターニャの所属する帝国は、こっちの世界でいうドイツ帝国だ。
敵はノルウェー・スウェーデンの協商連合、フランスがモデルの共和国、イギリスがモデルの連合王国。これらの国が、軍事大国である帝国に対して包囲網を展開し戦争を挑んでくるのだ。
主な登場人物と所属国家
※物語が進むと階級が変わるので、階級と苗字は割愛
帝国
ターニャ 帝国軍航空魔導士 CV.悠木碧
ヴィーシャ 帝国軍航空魔導士 CV.早見沙織
ルーデルドルフ 帝国軍参謀本部・作戦参謀本部次長 CV.玄田哲章
レガドニア協商連合
アンソン・スー 協商連合航空魔導士 CV.堀内賢雄
メアリー・スー アンソンの娘 後に合衆国軍航空魔導士 CV.戸松遥
フランソワ共和国
ド・ルーゴ 共和国軍国防次官兼陸軍次官 CV.土師孝也
この他にもたくさんの人物が登場するが、お偉いさんの名前はほとんど、実在の軍人に似せている。
何で観るべきか
幼女戦記は元々はWEB小説。なので本来なら小説で読むのがメインなのだが、これはかなりキツイ。僕も小説は面倒くさくて読みたくない。
なのでおススメはアニメと漫画版。
アニメなら派手な戦闘シーンやキャラデザもわかりやすくリアルに描かれている。
しかしアニメは第一期の全12話と番外編、劇場版までしかないのでストーリーの進みが遅い。鬼滅でいうと無限列車編あたりの進み具合だろう。
現在第二期が制作中とのことだが、待っていられないという方は漫画版をお勧めする。
漫画版は現在27巻まで発売中。ストーリーが進んでいるうえ、漫画なので小説まですぐに追いつける。イラストを有効活用した状況説明が多様されているので、登場する様々なことが理解しやすい。
それぞれ利点があるので、あとは好みにお任せする。
追記
今後は他の記事と並行で、漫画版幼女戦記の解説もしていくので、ご愛読のほどよろしくお願いいたします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。