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幼女戦記 漫画第二話 感想

幼女戦記第一巻収録 第二話の感想です

 

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引用:「幼女戦記 (1)」東條チカ [角川コミックス・エース] - KADOKAWA

 

yamami-taii.hatenablog.com第一話の感想もどうぞ

第二話 詳細と感想

ノルデン動乱に遭遇したった一人で味方砲兵隊を守り抜いたターニャは、『銀翼突撃章』を授与され、帝国最年少の英雄となった。要はとんでもなくスゴイ勲章をもらったのである。

英雄となったターニャは、その功績故に最前線配置を覚悟したが、下った配属命令は以外にも『技術検証要員としての後方勤務』だった。『後方勤務』の一言に喜び舞い上がりそうなターニャだが、

「あからさまに喜んでは戦意低しと見なされ、評価が下がってしまう…。」と思い、

「エースは後方のお飾りになれということでしょうか⁈」と上官を威圧して見せた。

喜ぶターニャかわいい。

 

こういうところは前世エリートサラリーマンの名残と言いますか、抜かりがないのです。

しかし上官心の声、『何⁈帝国軍人として最前線を渇望しているのか⁈』はい勘違い

『彼女の戦意は一流の将兵のそれだ!幼子として対するのは失礼だ!』。この表情を見たターニャ、

『おぉ!やっと幼子を戦場へ出す罪悪感に目覚めてくれたのだな!」と心の声。いろいろ食い違ってる。

上官『デグレチャフは前線に戻りたがっていると上に伝えなければ…。』

ターニャ『デグレチャフを後方勤務にするよう上に伝えてくれるはずだ…。』

あれぇ…、、。

 

今後も他の上官や部下たちとこのような食い違いの会話が訪れます。

こんな感じで、ターニャは「うっかりさん」なんです。自分に有利に働くと思って取る行動が、ことごとく裏目に出てもはや笑いものですよ。

 

マッドサイエンティスト

結局後方勤務となることができたターニャ。その仕事は『新型演算宝珠のテスト』のための技術検証要員。

演算宝珠とは、魔導師が魔力を軍事転用するための装置である。この演算宝珠を使って魔導師は飛行したり、術式を介して魔力込めた弾丸を使用するのだ。

 

しかしこの新型、『めちゃくちゃ魔力を消費する上に、めちゃくちゃ暴発する。』

この新型を設計したのは『アーデルハイト・フォン・シューゲル』という男。別称『ドクトルシューゲル』。ターニャ曰くマッドサイエンティストらしい。

このマッドサイエンティスト、奴の面影を感じる。『このすば』でいろいろやらかしてるCV.チョーさんのあの男…。どっちもトンデモナイものばかり作るマッドだ。

 

とにかくターニャは、これが暴発しまくるせいで何度も死にかけた。「性能は確かにスゴイ」、理論上は。しかし」ドクトルはこれを認めないのだ。

『またかねデグレチャフ少尉!君が集中力を欠くからこうなるのだろう⁈』

ターニャ『私のほうがまたかと言いたいのですが⁈軍人の職責は欠陥機械のご機嫌取りではありません!』

『今欠陥といったのかね⁈』  

このやり取り面白いです現代人の職場でもあるのではないでしょうか。理性的な部下の話を聞かない頑固者上司。僕はまだ学生なのでよく知りませんが。

このままでは命がいくつあっても足りないと感じたターニャは、転属願いを出そうと決めたのだった。

 

転属願いを受けた上層部は、「新型演算宝珠を使用できるものがデグレチャフ少尉だけなこと」、「これ以上実験を続けることは予算と人員の無駄だ」ということで新型の実験を中止し、ターニャの転属を許可した……のだが…。

転属に喜んだのもつかの間、このマッドは最後の最後にすべての法則を無視した実験を命令した。しかもマッドは実験成功に確信を持っている。その根拠は「神のお導き。神を信ずれば成功する。」

これは間違いなく『存在X』の差し金だった。存在Xはマッドをに神の言葉を聞かせ、わざとターニャを危険な目に合わせる。目的はただ一つ、『追い詰められ、神にすがれ』ということ。『さあ共に神に祈ろう!』

ターニャは宝珠の安全装置を起動させようとするができない。このマッドが安全機構を抜いていた。暴発する!この魔力量ではここら一帯が吹き飛ぶ!

『謀ったな⁉存在Xううぅぅぅぅ‼』

神は信仰心のためにこのサラリーマン「ターニャ」を異世界へ送った。しかしターニャが屈しないので強硬策に出た。それが、呪い付きの演算宝珠「エレニウム九五式」を使わせること。この宝珠を使わなければ、この戦争で生き残れない。しかし宝珠を使う方法は一つしかない。『神への信仰をとなえること』。

この絶対的な状況を、存在Xは作り出したのだ。

 

『主の軌跡は偉大なり…。主を讃えよ。その誉れ高き名を…。』

実験は成功した。しかしターニャは皮肉にもその代償として「神への信仰」を唱えてしまった。

個人的にはここが第一巻で」一番面白いシーンだと思います。このシーンが今後の戦いに大きく関わってきますから。

あと全体的に絵柄がきれいでした。喜ぶターニャかわいかったっす。

読んでると自然に悠木碧さんの声に変換されます。結構原作に忠実です。